Japanese
English
特集 再発食道癌を考える
Salvage手術の適応と治療
Salvage surgery after chemoradiotherapy for the esophageal carcinoma
日月 裕司
1
Yuji TACHIMORI
1
1国立がんセンター中央病院食道外科
キーワード:
食道癌
,
化学放射線療法
,
Salvage手術
Keyword:
食道癌
,
化学放射線療法
,
Salvage手術
pp.193-199
発行日 2005年2月20日
Published Date 2005/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100034
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要旨:食道癌に対する化学放射線療法の成績と,遺残と再発に対するsalvage手術の結果を検討し,salvage手術の意義を検討した.切除可能食道癌に対する化学放射線療法は根治目的の標準治療となりうると考えられた.切除可能食道癌に対する化学放射線療法では遺残と再発に対するsalvage手術による補完が不可欠であると考えられた.Salvage食道切除術での致死的合併症は気管気管支の壊死・穿孔と縦隔炎であり,吻合部縫合不全ではなかった.気管気管支壊死・穿孔と縦隔炎の危険を考慮した術式の選択が重要である.今後の食道癌治療は局所効果はより高いが侵襲の大きい切除手術と,局所効果は切除に劣るが侵襲はより少ない化学放射線療法をいかに使い分け,組み合わせていくかが重要となる.
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