特集 Multiply operated back
総括/Salvage手術とその成績の部
小野村 敏信
1
,
竹光 義治
2
Toshinobu ONOMURA
1
,
Yoshiharu TAKEMITSU
2
1大阪医科大学整形外科学教室
2旭川医科大学整形外科学教室
pp.340-342
発行日 1981年4月25日
Published Date 1981/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906323
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
第9回脊椎外科研究会の最後のセッションでは「Salvage手術と成績」の標題のもとに8題の発表がおこなわれた(表),まず最初に各演題の内容を簡単に要約し,最後に一括して行われた討論の焦点をお伝えしたい.
まず第I席の坂巻氏(川鉄千葉病院)は29例の腰椎再手術例(以下MOBと略)についての術後成績を中心に述べた.初回・再手術とも自院で行われたものは総手術320例中の16例(5%)であるが,再手術は他の病院で行われることが多く,再手術率と一般にいわれるものについての注意を喚起した.術後調査のできた21例では13例になんらかの固定術が加えられているが,good 11例,fair 7例,poor 3例であり,初回手術の成績不良が機械的因子による場合には救済の可能性が大きいと述べた.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.