Japanese
English
特集 再発食道癌を考える
食道癌の治療指針とそのフォローアップ
Post-surgical treatment and surveillance for the esophageal carcinoma
岩沼 佳見
1
,
鶴丸 昌彦
1
,
梶山 美明
1
,
天野 高行
1
,
富田 夏実
1
,
諌山 冬実
1
Yoshimi IWANUMA
1
1順天堂大学消化器外科学講座 上部消化管外科学
キーワード:
集学的治療
,
重複癌
,
術後サーベイランス
Keyword:
集学的治療
,
重複癌
,
術後サーベイランス
pp.155-160
発行日 2005年2月20日
Published Date 2005/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100029
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要旨:食道癌は悪性度のきわめて高い疾患であり,他の固形癌と比較して壁内進展やリンパ節への跳躍転移,同時多発発生などの顕著な特異性を有する.治療を進めるにあたっては疾患がlocal diseaseであるかsystemic diseaseであるかを適時,的確に判定することが必要である.集学的治療では術前のdown stagingを目的とするか,術後の追加照射,あるいは再発時の根治照射を目的とするかなど,その組み合わせや順序が多岐にわたる.適応・順序を誤ると無益な手術,治療を行うこととなる.術後のフォローアップに際しては異時性重複癌・多発癌を常に念頭に置き,どのような治療が行われたかを把握した上で次の治療計画を立てることが重要である.
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