特集 できる!縫合・吻合
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
3.胃
胃全摘後の器械による食道-空腸吻合
梶山 美明
1
,
岩沼 佳見
1
,
富田 夏実
1
,
天野 高行
1
,
諌山 冬実
1
,
鶴丸 昌彦
2
Yoshiaki KAJIYAMA
1
1順天堂大学医学部上部消化管外科学
2順天堂医院がん治療センター
pp.115-117
発行日 2009年10月22日
Published Date 2009/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102772
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はじめに
今日では胃全摘後の食道-空腸吻合はサーキュラーステイプラーを用いた器械吻合を行うことが一般的である.吻合はステイプラーを打ち込むことによって実行されるが,「ステイプラーをファイヤーする時点で,実は吻合はすでに終了している」と考えなければならない.すなわち,器械吻合の要点はファイヤーする以前の様々な準備操作である.
本稿では,当科で厳格に標準化し統一している器械による食道-空腸吻合法(空腸断端からステイプラーを挿入する端側吻合法)を示し,われわれの器械吻合についての基本的考え方と手技を解説する.
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