知っておくべき消化器手術の再建法
食道亜全摘後の再建法
鶴丸 昌彦
1
,
富田 夏実
,
諌山 冬実
,
天野 高行
,
岩沼 佳見
,
梶山 美明
1順天堂大学 上部消化管外科
キーワード:
結腸
,
食道形成術
,
食道切除
,
腹腔動脈
,
食道空腸吻合術
,
胃大網動脈
,
空腸動脈
,
結腸静脈
,
結腸動脈
,
食道胃吻合術
Keyword:
Celiac Artery
,
Colon
,
Esophagoplasty
,
Esophagectomy
,
Gastroepiploic Artery
pp.799-804
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009274460
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食道再建に用いる臓器には胃、結腸、空腸がある。それぞれ利点と欠点があるが食道切除術自体が大きな侵襲を伴う手術であるから、手技上簡便で安全性の高い胃を用いることが多い。胃が用いられない場合は結腸を、また結腸も使えないときに空腸を用いるのが一般的である。しかし、胃は潰瘍、癌と副病変の頻度が高く、また胃を用いた場合は食物のリザーバーとしての機能がなくなる。そのため第一選択として結腸や空腸を用いる施設もあるが確実性、簡便性、安全性の観点からみれば胃による再建が第一選択であろう。再建臓器の選択と作成法、挙上経路について述べた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009