カラーグラフ エキスパート愛用の手術器具,手術材料・7
食道癌根治手術に愛用の手術器具・材料
鶴丸 昌彦
1
,
富田 夏実
2
,
諌山 冬実
2
,
天野 高行
2
,
岩沼 佳見
2
,
梶山 美明
2
Masahiko TSURUMARU
1
1順天堂大学附属順天堂医院がん治療センター
2順天堂大学附属順天堂医院食道胃外科
pp.873-878
発行日 2009年7月20日
Published Date 2009/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102612
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はじめに
どんなに複雑な手術でも,どんなに長時間かかる手術でも,結局は1つ1つの基本的な手技の集合である.すなわち,組織を把持する,切る,剝離する,結紮する,縫合するという基本動作である.また,この基本動作を行いやすくするためには術野の展開やカウンタートラクションという操作が大切である1).これらの基本的手技は術者によって自分に合うやり方があり,用いる器具や使い方が異なるのは当然である.特に胸部食道癌の根治手術では反回神経,大血管,気管気管支などの確実に温存しなければならない重要臓器に接して郭清を行わなければならず,術者それぞれに色々な工夫がある手術である.
本稿では,筆者が長年行ってきた胸部食道癌根治手術で用いている器具や材料について紹介したい.
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