Japanese
English
特集 高次脳機能のマッピング
5.光を用いた脳機能計測—その問題点を探る
Optical Imaging of Brain Function
田村 守
1
,
星 詳子
2
,
根本 正史
1
,
佐藤 知絵
1
Mamoru Tamura
1
,
Yoko Hoshi
2
,
Masafumi Nemoto
1
,
Chie Sato
1
1北海道大学電子科学研究所電子機能素子部門超分子分光
2東京都医学研究機構 東京都精神医学総合研究所
1Laboratory of Supramolecular Biophysics, Section of Intelligent Materials and Device, Research Institute for Electronic Science, Hokkaido University
2Psychophysiology, Tokyo Metropolitan Organization of Medical Research : Tokyo Institute of Psychiatry
キーワード:
optical imaging
,
brain function
,
optical computed tomography
,
intrinsic signal
,
pathlength
Keyword:
optical imaging
,
brain function
,
optical computed tomography
,
intrinsic signal
,
pathlength
pp.140-150
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901723
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はじめに
近赤外光(700〜1,500nm)のもつ生体透過性を利用した脳機能イメージングは,装置が小型で特別な設備が不要であり,他の計測法との併用が可能な点で多くの注目が集まりつつある。種々の装置も市販され,脳機能解明の新しいツールとしての期待も大きい。しかしながら,近赤外分光法のもつ基本的な欠点が認識されないまま,安易な製品化と臨床応用が行われた結果,多くの混乱と不信を招くことになった。近赤外分光法による脳機能計測が他の手法とともに一つの確立した手法として広く受け入れられるために,今一度本手法のもつ問題点を整理し,その解決法を探る必要がある。
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