Japanese
English
特集 脊髄小脳変性症の最新の話題
4.Spinocerebellar ataxia type 8(SCA 8)
Spinocerebellar Ataxia Type 8 (SCA 8)
和泉 唯信
1
,
丸山 博文
1
,
川上 秀史
1
Yuishin Izumi
1
,
Hirofumi Maruyama
1
,
Hideshi Kawakami
1
1広島大学医学部第3内科
1Third Department of Internal Medicine, Hiroshima University School of Medicine
キーワード:
SCA 8
,
13 q 21
,
CTG repeats
,
maternal anticipation
Keyword:
SCA 8
,
13 q 21
,
CTG repeats
,
maternal anticipation
pp.34-40
発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901707
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はじめに
1999年にKoobら1)は13q21においてCTGリピートの異常伸長を示す遺伝性脊髄小脳変性症をspi-nocerebellar ataxia type 8(SCA 8)として報告した。CTGによるtriplet repeat病はこれまで筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy:MD)のみが報告されている2,3)。しかし,Koobらの論文に対する反論が出され,未だ疾患概念として確立したとは言いがたい。本年(2000年)の日本神経学会総会の討論においてもSCA 8に対して疑問を呈する意見が相次いだ。したがって,本稿ではこれまで発表された論文について内容を呈示するにとどめることにする。
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