学会印象記
第11回国際パーキンソン病シンポジウム
水野 美邦
1
1順天堂大学医学部脳神経内科
pp.661
発行日 1994年7月1日
Published Date 1994/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900660
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本年3月26日から30日まで「第11回国際パーキンソン病シンポジウム」が,ローマのヒルトンホテルで開催された。これは3年ごとに開かれているパーキンソン病ならびに関連領域に関する国際シンポジウムで,前回第10回は楢林博太郎順天堂大学名誉教授の会長で東京で行われている。ヒルトンホテルはローマの7つの丘の1つに位置する大変眺望の良いホテルで,数年前にはMovement Disorderの総会がここで開かれている。
3月26日は午後4時半からopening ceremonyが行われ,それに引き続いてLondonのDr.G.SternとDr.C.D.Marsdenがそれぞれ教育講演を行った。Dr.Sternはパーキンソン病のHistoryならびに現在・未来のパーキンソン病の研究の動向についてoverviewを行い,Dr.Marsdenはパーキンソン病における外科的治療についてのreviewを行った。何れも広範な話を要領よくまとめられたもので,聞き手にとってはそれぞれの領域の現状を知るのに大変有益な教育講演であった。
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