Japanese
English
特集 神経疾患薬物治療の問題点
パーキンソン病
Parkinson's Disease
水野 美邦
1
Yoshikuni Mizuno
1
1順天堂大学医学部脳神経内科
1Department of Neurology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
Parkinson's disease
,
L-dopa
,
motor fluctuations
,
dopamine agonist
,
MAOB inhibitor
Keyword:
Parkinson's disease
,
L-dopa
,
motor fluctuations
,
dopamine agonist
,
MAOB inhibitor
pp.217-227
発行日 1994年3月1日
Published Date 1994/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900603
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I.はじめに
パーキンソン病の治療はL-Dopaの導入以来飛躍的に改善したが,それと同時に長期治療に伴いいろいろな問題点も生じることが認識され,パーキンソン病の治療に携わる臨床家は,如何にしてその問題点を少しでも克服するかに,日夜頭を悩ませているのが現状と思う。しかし,そのために余り消極的な治療になることは好ましくない。もっとよくなる筈の患者に我慢を強いる結果になることがあるからである。薬物治療の問題点の認識が将来に向けての根本的治療開発への原動力となることが望ましい。本稿ではL-Dopa治療に伴う問題点を種々の角度から取り上げ,最後に他の抗パーキンソン病薬の得失をL-Dopaとの比較で考察してみたいと思う。
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