Japanese
English
特集 Neuroimagingと脳機能評価
PETからみた大脳基底核機能
Positron emission tomography and basal ganglia functions
加藤 元博
1
,
大塚 誠
2
,
谷脇 考恭
3
,
細川 晋一
3
,
桑原 康雄
2
,
一矢 有一
2
Motohiro Kato
1
1九州大学医学部脳研臨床神経生理
2九州大学医学部放射線科
3九州大学医学部脳研神経内科
1Department of Clinical Neurophysiology, Neurological Institute, Faculty of Medicine, Kyushu University
キーワード:
positron emisson tomography
,
autoradiography
,
cerebral glucose metabolism
,
basal ganglia
,
〔18F〕fluorodeoxyglucose method
Keyword:
positron emisson tomography
,
autoradiography
,
cerebral glucose metabolism
,
basal ganglia
,
〔18F〕fluorodeoxyglucose method
pp.450-460
発行日 1990年5月1日
Published Date 1990/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900053
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1.はじめに
positron emission tomography(PET)の出現によって,ヒトにおける脳機能や脳障害の病態の研究が著しく進歩しつつある。
大脳基底核は運動調節の中枢の一つとして重要な役割を果たし,その障害によってパーキンソン病などの臨床的に重要な疾患を生じることはよく知られている。さらに最近では,大脳基底核が認識など心理過程にも関与する可能性が指摘され1),多くの関心を集めている。現在までに基礎および臨床的立場から莫大な数の研究が大脳基底核についてなされているが,その機能についてはなお未解決の問題が多く残されている。
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