Japanese
English
特集 Neuroimagingと脳機能評価
痴呆の画像診断
Neuroimaging and Functional Assessment in Dementia
赫 彰郎
1
,
北村 伸
1
,
氏家 隆
1
Akiro Terashi
1
,
Shin Kitamura
1
,
Takashi Ujike
1
1日本医科大学第2内科
1Internal Medicine II, Dai-ichi Hospital Nippon Medical School
キーワード:
neuroimaging
,
dementia
,
PET
Keyword:
neuroimaging
,
dementia
,
PET
pp.435-448
発行日 1990年5月1日
Published Date 1990/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900052
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はじめに
近年の画像診断技術の進歩は痴呆の鑑別診断や病態生理の解明に多大の進歩をもたらした。とくにX線CTの普及により脳の形態学的変化をとらえることが可能となり,脳血管性痴呆とアルツハイマー病,ピック病などの変性性痴呆の鑑別はかなり確実に行えるようになった。さらにMRIの進歩により脳回の萎縮を三次元的にとらえたり,皮質下小梗塞や白質病変を検出する能力も高まった。そしてPET, SPECTにより脳の機能的変化が検出されるようになって,痴呆の病態生理解明は飛躍的な発展を見せている。本論文では痴呆のneuroimagingとくに本邦においてなお多数を占めている脳血管性痴呆と,今後増加が予想されているアルツハイマー病,ピック病なとの変性疾患による痴呆の最近の画像診断の進展をわれわれのデーターも含めて概説する。
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