書評
—Edited by Raymond D. Adams & Maurice Victor—Principles of Neurology
栗原 照幸
1
1東邦大学医学部
pp.1037
発行日 1989年10月1日
Published Date 1989/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406206411
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この著者の一人であるRaymondAdams先生は私がSt. Louis市のWashington大学Barnes Hospitalでレジデントをしている時にVisit-ing professorとして私達を訪ねられ,たまたま私がchief residentをしていたため1日中神経内科病棟を案内させていただき,難しい症例を何例か報告して御意見をうかがったりした。今この本を読ませていただいて,その当時を思い出し,Ada-ms先生の表情や声等が本の活字と共にありありとよみがえって来るのを感じた。
この本が他の教科書と異る点は疾患を型どおり次から次へと終りがないように記載するのではなく,疾患の症状と所見を非常に詳細に述べて,その解剖及び生理学的裏付けをした上で,臨床的意味付けを記載していることである。その後で色々な症候群について述べてある。
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