書評
—Edited by Patrick D. Wall and Ronald Melzack—Textbook of Pain
檀 健二郎
1
1福岡大学医学部麻酔学
pp.713
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205552
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世界疼痛学会雑誌ペインの編集主幹でありロンドン大学解剖学教授P.Wallと世界疼痛学会会長マギル大学心理学教授R. Melzackの編集によるTextbook of PainがChur—chill Livingstone により出版された。
1967年MelzackとWallによってgate control theoryが発表され,痛みの生理現象の説明に大きな波紋をなげ,丁度中国の文化大革命のあとハリ麻酔が宣伝された頃でもあって,痛みの研究に大きなインパクトとなったことはわれわれの記憶に新しい。本書は886頁,痛みの基礎・臨床の広い領域にわたった100名によって著されており,初めての痛みのテキストブックとして出版された壮挙ともいえるものである。
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