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Edited by Daniel Rūge, M.D., M.S.Ph.D., F.A.C.S.: Spinal Cord Injuries
三島 博信
1
1洞爺協会病院リハビリテーション部
pp.755
発行日 1974年10月10日
Published Date 1974/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103218
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近年はわが国でも,産業災害や交通事故が重症化の傾向を示していることは周知の通りで,私達の施設でも外傷による片麻痺患者や脊髄損傷の患者が次第に増加してきている.しかし,これらの脊損患者のリハビリテーション・サービスに従事していて感ずることは,急性期からの処置が必ずしも適切であったかどうか疑問に思われることも稀ではないということである.すでに,九州労災病院の赤津先生が本紙の第2巻第2号に英国のGuttmannの著書を紹介されているが,小生も手軽に読める本という意味で本書を紹介させて戴きたいと思う.
この本は200頁の小冊子であるが,米国のBetts教授が主宰するNorthwestern大学のリハビリテーション科とその関連病院のスタッフが分担して,各々の専門について書かれたものであり,平易で簡明であるが内容の濃いものだといえよう.
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