書評
—編集 亀山正邦 朝長正徳 相羽 正—Cerebrovascular Disease
荒木 淑郎
1
1熊本大学第一内科
pp.616
発行日 1988年7月1日
Published Date 1988/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406206131
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世界各国における脳卒中訂正死亡率の経年推移をみると,日本は1960年代から減少傾向であるが,1970年代からはこれが加速されてきており,日本人の脳卒中による死亡率は今世紀末には欧米諸国の水準に到達することが予測されている。
日本人の脳卒中による死亡順位は,今日では,がん,心臓死についで第3位となり,致死的な脳出血は過去10年では著しく減少した。逆に高齢化社会を反映して,脳梗塞が増加し,うつ状態や痴呆などの合併に伴い,医学のみならず社会的に大きな関心が払われている。
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