書評
—伊藤正男(東京大学教授) 祖父江逸郎(名古屋大学名誉教授) 小松崎 篤(東邦大学教授) 廣瀬源二郎(金沢医科大学教授)—小脳の神経学
吉田 充男
1
1自治医科大学
pp.134
発行日 1987年2月1日
Published Date 1987/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205851
- 有料閲覧
- 文献概要
医学書院から,「小脳の神経学」が出版された。本書については企画の当時より話しは聞いており,いまさら小脳に関する単行本が日本語で出版される事にはたして意味があるのかと,実は筆者自身は内心疑問に思っていた。というのは,伊藤正男氏の名著「The Cerebellum andNeural Control」(Raven Press)がすでに出版され,小脳に関する現代の研究があますところはなく網羅されており,加うるに「Spinocerebel-lar Degeneration」(University ofTokyo Press),「TRH and Spino-cerebellar Degeneration」(Elsevier)が祖父江逸郎氏の編集ですでに世に出ていたからである。
ところが,医学書院「小脳の神経学」を見て,なるほど,とうなずくことが出来た。
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.