書評
—著 小松崎篤(東邦大学教授・耳鼻咽喉科) 篠田義一(東京医科歯科大学教授・生理) 丸尾敏夫(帝京大学教授・眼科)—眼球運動の神経学
高橋 昭
1
1名古屋大学
pp.238
発行日 1986年3月1日
Published Date 1986/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205671
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D.G.Coganの著した名著"Neu-rology of the Ocular Muscles"は初版が1951年,第2版が1956年に出版された。当時,欧米の文献を読むと,この著書が引用されており,八方手をつくして入手して読んだ感激は忘れることができない。
今回,医学書院から「眼球運動の神経学」が上梓された。この本の英名は"Neurology of the Oculomo-tor System"とされているが,Co-ganの著以来約30年の間に眼球運動にかかわる神経機構がまさに一つの系としての輪郭を作りつつあることが本書を読んでの第一印象であった。
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