Japanese
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特集 老年期痴呆研究の最近の進歩
最近における老年期痴呆の薬物療法
Recent Drug Therapy of Senile Dementia
大友 英一
1
Eiichi Ohtomo
1
1浴風会病院
1The Yokufukai Geriatric Hospital
pp.49-58
発行日 1987年1月1日
Published Date 1987/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205836
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はじめに
老年期痴呆に対して最近いろいろな薬物療法が試みられている。痴呆の中核の症状である狭義の知的機能,すなわち,記銘力・記憶力,見当識,計算力などの明らかな低下の改善は困難であるが,これらの周辺の症状はある程度薬物療法に対して反応を示す場合がある。
例えば,自発性低下,意欲減退,うつ状態不安・焦燥,情緒障害,幻覚・妄想,異常行動,譫妄などである。
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