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特集 老年期痴呆研究の最近の進歩
老年期痴呆の生化学的研究—最近の進歩
Recent Advances in Biochemical Studies of Dementia in the Elderly
西村 健
1
,
山下 正
1
,
多田 國利
1
,
新川 久義
1
,
鈴木 英夫
1
Tsuyoshi Nishimura
1
,
Tadashi Yamashita
1
,
Kunitoshi Tada
1
,
Ramon Cacabelos
1
,
Hisayoshi Niikawa
1
,
Hideo Suzuki
1
1大阪大学医学部精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Osaka University Medical School
pp.9-16
発行日 1987年1月1日
Published Date 1987/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205833
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わが国における老年期痴呆の主要な病態は脳血管性痴呆とアルツハイマー型老年痴呆であるが,欧米先進国においては,老年期痴呆の大多数がアルツハイマー型痴呆であるために,痴呆の生化学的研究もほとんどがアルッハイマー型痴呆に関するものである。そして,そのアルツハイマー型痴呆に関する生化学的研究は神経化学の一つの大きな流れを形成しつつあるように思われる。
アルツハイマー型痴呆(アルツハイマー病およびアルッハイマー型老年痴呆:DAと略す)の生化学的病態に関するアプローチは変化が予測されるあらゆる化学的組成について行われているが,現在,多くの研究者の関心を集めているのは,老人斑アミロイド,神経原線維変化などである。
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