Japanese
English
特集 老年期痴呆研究の最近の進歩
特集に当って
Preface
大友 英一
1
Eiichi Ohtomo
1
1浴風会病院
1The Yokufukai Geriatric Hospital
pp.7
発行日 1987年1月1日
Published Date 1987/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205831
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- Abstract 文献概要
老齢人口の急激な伸びは老年期痴呆の増加につながり,現在全国で約60万とされる老年期痴呆は15年後の四暦2,000年では100万を越えると推定されている。実に67%の増加率である。したがって老年期痴呆は医学的のみならず社会学的にも深刻な問題となりつつある。
このような老年期痴呆の増加は欧米の先進国においても例外ではない。欧米では老年期痴呆のうち,変性性,原発性のAlzheimer型老年痴呆が多数派を占め,我が国の脳血管性痴呆が多数派であることと逆になっていることもあり,Alzheimer型老年痴呆の研究がとくに盛んであるといえる。
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