巻頭言
義肢・装具士という新しい仲間を迎えるに当って
大川 嗣雄
1
1横浜市立大学
pp.427
発行日 1988年6月10日
Published Date 1988/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105833
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リハビリテーション医療は,チーム医療であるといわれている.それを成り立たせるためには,各々が高いレベルの知識と技術を持った専門職が良いチーム・ワークを発揮しなければならない.我が国では,理学療法士と作業療法士の資格制度が制定されてからすでに20年余を経過し,量的にも質的にもこれらの関連職種が世の期待にこたえられるように次第に成長しつつあることは喜ばしい.しかし,リハビリテーション医療の関連職種として,その他にも多くの職種の資格制度の誕生が望まれていた.にもかかわらず,この20年間何一つ新しい資格制度はできてこなかったのである.
ところが,昨年義肢装具士法が成立したのである.何故突然このような資格制度が誕生したのであろうか,いささか唐突の感は免れないのである.しかし,ここではその政治的,行政的背景を検索することはしても意味がない.素直に新しい我々の仲間が生まれたことを喜びたい.
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