書評
—大熊輝雄(国立武蔵療養所副所長) 執筆協力 松岡洋夫(東北大学神経精神科) 上埜高志(東北大学神経精神科)—脳波判読step by step 入門編,症例編
福山 幸夫
1
1東京女子医科大学
pp.818
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205767
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本書を通読して,私はいくつかの感想を持った。
その第一印象は,「斬新」さである。「入門編」と「症例編」の2部に分かれていることも斬新である。大部分の脳波図譜が実物大で実に見やすい。しかも従来ありがちな,大き過ぎて本棚におさまらず,重くて手に持ちながら読めないといった代物ではない。日本の本として標準的なB5判で,handyなサイズでありながら,頁の両端に空白を全く残さず,フルに脳波トレーシングを収録している。近年の脳波計の小型化によって,記録用紙が小さくなったことも,あずかっていよう。
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