書評
—大熊 輝雄(国立武蔵療養所副所長) 執筆協力 松岡 洋夫(東北大学神経精神科) 上埜 高志(東北大学神経精神科)—脳波判読step by step—入門編・症例編
山口 成良
1
1金沢大学
pp.630
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205735
- 有料閲覧
- 文献概要
前東北大教授で,現在国立武蔵療養所副所長である大熊輝雄先生の執筆になるこの本は,入門編と症例編の2冊からなり,前者は389頁,後者は235頁とかなり大部な本である。しかし,序文にもあるように,本書はこれから脳波の読み方を勉強しようとする人たちのために,脳波の判読法をその第一歩から手ほどきしたものである。そのため読みやすく,私も三日ほどで,全部を読み終えたほどである。
書名step by stepが示すように,脳波判読法の階段を一段ずつ上っていくような構成をとっている。入門編では,1-3.脳波の構成要素の観察(1)(2)(3),4.複雑な脳波の読み方,5.脳波の記録法,6.アーチファクトの読み方,7.脳波の賦活法,8.正常成人覚醒時脳波の読み方,9.正常成人睡眠脳波の読み方,10.異常脳波の読み方,11.正常小児覚醒時脳波の読み方,12.小児の睡眠脳波の読み方,13.小児期異常脳波の読み方,14.老年者の脳波の読み方,の14のstepから構成されている。
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.