特別寄稿 創刊35周年を顧みて
「脳と神経」の歩みと私
椿 忠雄
1
1東京都立神経病院
1Department of Dermatology. Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.7-8
発行日 1984年1月1日
Published Date 1984/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205244
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雑誌「脳と神経」が創刊されたのは,昭和23年であるから,私が大学を卒業して3年目で,沖中内科で神経学を始めた頃である。だから木誌は,私の学問と同じ年齢で進んでいる。
本誌は,本誌とほぼ同時期に発足した日本脳・神経外科研究会の機関誌の性格をもっていたようであるが,「脳と神経」という名称が示すように,またその内容や編集委員の顔ぶれから解るように,必ずしも脳神経外科学に限定したものではなかった。てのことは編集委員の方々の執筆された創刊号の編集後記からもうかがわれる。委員の方々の抱負にあふれたこの編集後記は,その後の斯学の発展の兆しとして大変貴重点御教示であった。
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