特集 理学療法と作業療法20年の歩み
<随想>
私の歩み
神林 直二
1
1新潟労災病院
pp.30
発行日 1986年1月15日
Published Date 1986/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103481
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「現在のPTでは人数も少なく,中味にも問題があるので2級PT? を作らなければならない.」以前からの動きであってその背景は理解できるが,また再燃してきているようだ.一部の医師や病院経営者も言い出してきた.大変な問題である.このことにPTサイドは全く責任が無いと言い切れるだろうか.
私はPTはみな立派だと信じている.ところが極めて少数のPTであろうが,顰蹙を買っている噂を聞くと仲間として恥しい.途方もない高額な給料や支度金を要求したり,多少の専門知識やテクニックを絶対とばかりに振り廻して,同僚や果ては医師までもないがしろにしたり,自分がPTとしてその施設で重要な場に居るにも拘らず,極めて簡単に他施設へ移って折角の期待を裏切ったり(卒後教育の不備なために,止むを得ず他施設へ移って勉強しなければならない事情やより良い生き方や生活を求めて移動するなど,充分理解しなければならないこともあろうが),心の痛む話である.
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