Japanese
English
特集 神経疾患と免疫II
多発性硬化症と免疫異常
Immunological abnormalities in multiple sclerosis
田平 武
1
Takeshi Tabira
1
1国立武蔵療養所センタ一疾病研究第六部
1Laboratory of Demyelinating Diseases and Aging, National Center for Nervous, Mental and Muscular Disorders
pp.535-541
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205132
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1.はじめに
多発性硬化症(MS)は原因不明の中枢神経脱髄疾患であり,その発症メカニズムとして自己免疫説が唱えられている。その理由は以下に述べるごとく,本疾患には各種の免疫異常が見出されるからである。しかし未だ原因となるべき抗原や免疫学的機序については確定的証拠が得られていない。以下MSに見られる免疫異常について事実を列挙し,MSに対する著者の考え方を述べる。
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