Japanese
English
特集 神経疾患と免疫II
神経筋疾患と免疫異常—とくに動物モデルとの比較
Immunological abnormalities in neuromuscular diseases
西谷 裕
1
,
斉田 孝彦
2
,
太田 光熙
2
,
久野 貞子
3
Hiroshi Nishitani
1
,
Takahiko Saida
2
,
Mitsuhiro Ohta
2
,
Sadako Kuno
3
1国立療養所宇多野病院
2国立療養所宇多野病院臨床研究部
3国立療養所宇多野病院第一神経内科
1Utano National Hospital
2Department of Clinical Research,Utano National Hospital
3Department of Neurology,Utano National Hospital
pp.543-551
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205133
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末梢神経筋疾患と免疫異常というテーマでは,最近の免疫学的手技の進展により,多くの検討されるべき課題があり,この小論でそのすべてをカバーすることは到底不可能であり,またこれまでにも多くのすぐれた総説もある1,2)。
従って,ここでは神経筋疾患の内でも,免疫異常が病態の中心であることが明らかになっている重症筋無力症についての新しい知見(第2章)およびギラン・バレー症候群とEANなどの動物モデルとの比較(第3章)について述べる。さらに最近,本邦の筋ジストロフィー研究班のプロジェクトの中でとり上げられつつある,遺伝性ミオパチーにおける免疫異常の関与(第1章)についての研究などを主として紹介した。
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