Japanese
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特集 神経疾患と免疫II
筋疾患と免疫—多発性筋炎の免疫学的知見
Immunological aspects of polymyositis
高柳 哲也
1
,
本田 仁
1
Tetsuya Takayanagi
1
,
Hitoshi Honda
1
1奈良県立医科大学神経内科
1Department of Neurology,Nara Medical University
pp.525-533
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205130
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はじめに
筋疾患と免疫の関連性は,古くより多発性筋炎,皮膚筋炎,重症筋無力症についてその免疫学的背景と病態に関する研究がつづけられてきている.重症筋無力症については,アセチルコリン受容体抗体と受容体蛋白を大量にもつ魚類電気器官,さらに受容体蛋白に特異的に結合するα—ブンガロトキシンで代表される蛇毒の発見によって,その病因・病態機序の検討は長足に進歩しつつある。この点についてはこれまでに多くの報告,綜説がみられるので,ここでは問題を多発性筋炎・皮膚筋炎に限って,その免疫学的知見について紹介し,最近のわれわれの研究についてもまとめて述べることにしたい。
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