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特集 Disconnexion Syndromes
Disconnexion Syndromeについて
Disconnexion Syndrome
杉下 守弘
1
Morihiro Sugishita
1
1東京大学脳研神経内科
1Department of Neurology, Institute of Brain Research, faculty of Medicine, University of Tokyo.
pp.865-872
発行日 1979年9月1日
Published Date 1979/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204461
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I.はじめに
disconnexion syndrome (離断症候群)という名称は,1960年代から使用されはじめ,近年,失語・失行・失認の研究領域や大脳の優位性の研究領域では欠くことのできない術語となつてきた。最近では,それだけに止まらず精神分裂病や自閉症などにも関連づけられて論ぜられており(臺1979),広い学問領域に適用しうる可能性を秘めたものとして重要視されている。disconnexionsyndromeはGeschwind (1965)によつて使用された用語であるが,その概念の妥当性は,Sperryらの動物実験と脳梁金切断例の研究やGeschwindらの研究,特に前者の研究によつて確立されたものである。次にdisconnexion syndromeについて,その定義,特徴について論じたい注。
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