Japanese
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特集 Disconnexion Syndromes
Disconnexion Syndromesの概括と展望
Disconnexion Syndromes
大橋 博司
1
Hiroshi OHASHI
1
1京都大学医学部精神科神経科
1Department of Neuro-Psychiatry, Faculty ofMedicine, Kyoto University
pp.863-864
発行日 1979年9月1日
Published Date 1979/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204460
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Norman Geschwindの一連の研究(1962〜1974)によつて提唱された"Disconnexion Syndromes"(離断症候群一以下D.S.と略す)の考想が投げかけたchal—lengeは最近10年来の神経心理学の一つのトピックとなつている。我国においても,同症候群をめぐつてすでに杉下,岩田らをはじめとする精力的な研究がなされており,D.S.への関心をもつ研究者も少なくないと思われる。そこで今回われわれはD.S.を特集のテーマとしてこの症候群の概括と展望を試みることにした。
Geschwindの学説は,彼自身も認めている通り,Wernicke,Dejerine,Liepmannらのいわゆる古典論的な連合学説の再発見と復興であるといえる。以下,各論者との重複を恐れずに,筆者の理解する限りでのGesch—wind説を要約しておこう。
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