Japanese
English
総説
青斑核
The locus coeruleus
前川 敏博
1
,
清水 信夫
2
Toshihiro Maeda
1
,
Nobuo Shimizu
2
1滋賀医科大学解剖学教室
2名古屋保健衛生大学医学部解剖学教室
1Department of Anatomy,Shiga University of Medical Science.
2Department of Anatomy,Fujita Gakuen Univesity School of Medicine.
pp.235-257
発行日 1978年3月1日
Published Date 1978/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204209
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I.はじめに
私どもはほぼ20年間青斑核について形態学的,組織化学的に研究を行なつてきた.現在もなお続行中である。さほどに,この核およびその周囲は奥行の深い場所である。一方その機能についても,ここ10数年無数に近い研究があり今後も行なわれるであろう。
このように青斑核は現在,攻撃対象そのものとなつておるものであり,不明の事柄は非常に多いが,一度私どもの研究を中心に,青斑核を含め広く橋吻側背外側被蓋を作るいわゆるlocus coer—uleus complexについて簡単にまとめてみるのも今後に意味のあることと思い,ご紹介することとした。なお青斑核の形態学については清水135)による詳しい総説があるので参照して頂きたい。
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