書評
—辻山 義光 編—神経グリア—その全体像への接近
猪瀬 正
1
1国立武蔵療養所
pp.1081
発行日 1977年10月1日
Published Date 1977/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204143
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辻山義光先生の編集に成る「神経グリア—その全体像への接近」という書物が医学書院から出版された。その書評をわたくしに書くようにとの依頼があった。わたくしは,辻山先生なるが故に,それをお引受けしたというほかない。
ここに改めて申すまでもなく,辻山先生は神経病理学者として,わたくし達の先達であり,とくにグリア細胞の病理形態学に,昔から今日に至るまで取組んで来られた篤学の学者である。そして,グリアの鍍銀染色法を考案されたことは世界的にも有名で,いわゆる辻山氏法といわれている手技を開発されたことは周知のことである。
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