書評
—高橋 睦正 著—Atlas of Carotid Angiography
佐野 圭司
1
1東京大学
pp.1066
発行日 1977年10月1日
Published Date 1977/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204140
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前著Atlas of Vertebral Angiographyにつぐ高橋教授のopus magnumである。
「コンピューター断層撮影」の発達により,神経放射線学の領域に大変革がおきたことは周知のとおりである。たしかに脳室撮影,気脳撮影,RIスキヤンなどの数は激減している。しかし脳血管撮影を受けないで依然としてさかんに行なわれている。いうまでもなく脳血管障害の診断には脳血管撮影は不可欠であり,また腫瘍がコンピューター断層撮影で見事にうつし出されても,いざ手術するとすると,腫瘍の栄養血管がどこから来ているかなどの情報はぜひ知つておきたいものだからあろう。
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