書評
—高橋 睦正 著—Atlas of Vertebral Angiography
半田 肇
1
1京大脳神経外科
pp.1073
発行日 1974年11月1日
Published Date 1974/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203618
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秋田大学放射線科の高橋睦正教授による英文の著書"Atlas of verteb—ral angiography"はこの方面の卓越した書であり,その出版は大変慶こばしい。
近年放射線学の中で神経放射線学の発達は目ざましいものがある。脳血管撮影,気脳撮影,ミエログラフィーなど,神経疾患の診断にどれ程役立つているか測り知れないものがある。これに伴ない神経放射線学に関するすぐれた単行本も過去10年間程の間に欧米をはじめわが国においても数多く出版されており,脳血管撮影に関する本も少なくない。しかし,この度の高橋教授による本のように,椎骨動脈撮影にのみ焦点をしぼつて,多数のsubtractionのX線写真を用いて,詳細に説明されている本は世界に類をみないものである。
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