Japanese
English
総説
随意運動の発達
The development of the voluntary movements
前川 喜平
1
Kihei Maekawa
1
1国立大蔵病院小児科
1Department of Pediatrics, Ohkura National Hospital.
pp.921-938
発行日 1977年9月1日
Published Date 1977/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204123
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I.はじめに
小児と成人との一番の相異は,小児は成長発達することである。この場合,成長は身長,体重などの身体的発育を意味し,発達とは運動,精神発達などの機能的発達を意味する。
随意運動とは自分の意志にもとついておこなわれる行動をいい,不随意運動に対する語である。神経学的には不随意運動はathetose, chorea, dys—tonia, tremorなどを意味するが,生理学的には呼吸,腸管,心臓の動きを意味する。ところが小児,ことに発達神経学においては,随意運動は反射に対比して用いらるべきである。
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