編集後記

　編集をしていて感ずることは，最近の原稿は読み易くきちんと清書されているものが多いということである。一時期前までは，体裁上の不備がかなり目立つ論文も散見されていたが最近は稀になつたようである。編集者にとつて有難いことである。

　本誌の採択率はこの種の国内雑誌としてはかなり厳しい方に入ると想像しているが，それが雑誌の内容の質をたかめ，同時に，採択されれば掲載までに余り長期間はかからないことに役立つていると考えている。きれいに清書された論文が不採用にされるのはする方もされる方も残念なことであるが，外国誌の採択の状況と比較すればやむを得ないことであろう。本誌の表題なり抄録なりは欧文のコンテンツ誌にも収録されるので質的にも体裁の面においても一定の水準は今後も守り続けなければなるまい。