書評
—問田 直幹・内薗 耕二 編—新生理学(全2巻)—改訂第4版
中馬 一郎
1
1大阪大学
pp.1076
発行日 1975年10月1日
Published Date 1975/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203784
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1960年に初版が出版された「新生理学」が,5年ごとに1回の改訂という難事業を忠実に実行され,今度改訂第4版を上梓されたことに対し,まず心から慶賀の意を表したい。我が国にも,Ruch & PattonやMountcastleの名著に比肩すべき高度な生理学の教科書が生れ,かつそれが永続する基盤ができたと考うるからである。
今度の改訂にあたつては,全体の約1/4が現在第1線で活躍中の研究者によつて新らしく書きおろされ,また要所に改訂,増補が行なわれて,文字通り「新」生理学であるよう意図されている。旧版同様,我が国で最も程度の高い生理学教科書として,生理学および関連領域の研究者ならびに好学心のある学生諸君の好伴侶になるものと信ずる。最高級の教科書としてすでに評価が定着している本書とあえて注文をつけるならば次の点がある。
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