Japanese
English
カラーアトラス
神経皮膚症候群(その2)
Neurocutaneous Syndrome (Part 2)
鈴木 康之
1
,
𠮷野 邦夫
1
Suzuki Yasuyuki
1
,
Kunio Yoshino
1
1鳥取大学脳神経小児科
1Division of Child Neurology, Tottori University School of Medicine
pp.466-470
発行日 1975年5月1日
Published Date 1975/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203702
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4) Sturge-Weber症候群
1879年Sturgeが6歳女児例を報告し,1922年になりWeberらがX線上に石灰化像を認めた。1936年になつてBergstrandがSturge-Weber病(以下S-W病と略す)と呼んで以来,この病名が一般化した。別にmeningo-facial angiomatosis, encephalo-trigeminal an—giomatosisの名が適当であるという意見もある。遺伝性はなく,ほとんど孤発例である。男女差もない。一部に染色体異常例が報告されていて,22—trisomyやtra—nslocationが見られたという。しかしこれら異常染色体のoriginがはつきりせず,多くの症例ではむしろ正常核型をとる事より,本質的な関連は薄いと思われる。先頃long-Yの本症報告もあつたが,long-Y自体は一種のvariantでありS-W病との関連性はない。
皮膚症状としては,三叉神経領域,特1に策一枝に一致する血管腫で,年齢と共に増大する。一側性の事が多い。他に躯幹,四肢,粘膜部,肺,虹彩などにも見られる。
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