Japanese
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特集 神経皮膚症候群
神経皮膚症候群の展望
Neurocutaneous Syndrome
久木田 淳
1
Atsushi Kukita
1
1東京大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.9-16
発行日 1984年1月1日
Published Date 1984/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205245
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神経皮膚症候群は非常に多くの疾患を包含しており,病理組織学的および病因論的関係に基づいて分類有るのが最も適当であるとされ,次の4つに分類される1)。
1)胎生期の分化異常に基因して皮膚および神経系統の両者に病変があり,皮膚病変と神経病変とが併存するが,両病変の直接の関係が見出せない疾患でBourne—ville-Pringle 病(結節性硬化症), Recklinghausen 病(神経線維腫症)およびSturge-Weber病等がこの群に属する。
2)同様な病原的因子によって皮膚および神経系統の病変が同時に発症する疾患である。原因としては代謝異常(ビタミン欠乏または「内分泌疾患),毒物,微生物(ウイルス,細菌,スピロヘータ等)である。
3)神経系統の病変により2次的に皮膚病変が発症する疾患群である。
4)皮膚疾患が原発であり,2次的に神経系統が侵される疾患群である。
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