Japanese
English
カラーアトラス
神経皮膚症候群(その1)
Neurocutaneous sydrome (Part 1)
鈴木 康之
1
,
吉野 邦夫
1
Yasuyuki Suzuki
1
,
Kunio Yoshino
1
1鳥取大学脳神経小児科
1Division of Child Neurology, Tottori University School of Medicine
pp.362-367
発行日 1975年4月1日
Published Date 1975/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203687
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
神経と皮膚を主病変とする神経皮膚症候群Neuro—cutaneous Syndromeは,Van der Hoeve以来,母斑症Phakomatoseとして総括され,50種以上知られている。その中の多くは,遺伝性疾患であり,発生頻度も高いものが多い。原因,本態については,ほとんど未知の分野に属するが,Ataxia Telangiectasiaのように,免疫学,さらに胎生期にさかのぼつて検討されつつあるものや,Xeroderma Pigmentosumのように紫外線,Progeria症候群のようにγ線による核酸障害などの話題が多く,近い将来原因別に再分類される日が来ると期待される。
神経皮膚症候群の多くは,小児期に発病年齢を有し,重篤な神経障害を起こしてくる為,小児神経学領域での意義が深い。ここでは主に視診により診断される疾患につき解説する。
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.