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編集後記
萬年 甫
pp.1524
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203420
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今年は10月中に国際脳神経外科学会ついで国際定位脳手術学会と2つの国際集会が東京で開かれることになつている。それぞれ準備運営にあたられる方々の御苦労は大変なものであろう。心から御盛会を祈つている。
国際学会といえば,今年はゴルジが今日彼の名を冠する不朽の方法を記載してから丁度100年目にあたる。これを記念して北イタリアのミラノとパヴィアでシンポジウムが開かれた。題してGolgi Centennial Symposiumof the Discovery of the"Reazione nera"。参加20ケ国,出席者約500名(うちイタリア以外の国からの参加者は約200名),日本からは自治医大生理学教授の前川氏と筆者がmain speakerとして招かれた。ちなみにゴルジが1873年この方法を最初に記載した論文のはじめには"Colorazione nera"と明記してある。それなのに"Re—azione nera"としたのは何故かと,このシンポジウムの組織委員会の有力メンバーの一人Purpura氏に質したが,ははあ,そう書いてありますかということで要領を得なかつた。
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