特集−4 第31回日本脳神経外科学会総会
シンポジウム抄録・追加・討論
堀江 武
1
,
植村 研一
1
,
忍頂寺 紀彰
1
,
劉 浩志
1
,
牧野 博安
1
1千葉大脳神経外科
pp.943-975
発行日 1973年7月1日
Published Date 1973/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203352
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シンポジウムI〔1〜14〕司会:植木幸明 教授
【1】 長期遠隔成績よりみた外傷性脳挫傷に対する大減圧開頭術の適応について
現在迄に施行した減圧開頭術126例につき術前状態,予後等を集計的に観察した。
対象は成人94例,小児32例で死亡率は成人26.5%,小児12.5%で平均23%である。全例に意識障害があり,術後5年半と3年経過した例を除くと平均30日間の意識障害を認めた。ほとんどの例に完全麻痺又は不全麻痺を認め,麻痺のないものは除脳強直を認めた。又約半数のものに呼吸障害を認め,気管切開を行なつた例は70%を越える。
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