特集 第26回日本脳・神経外科学会
シンポジウム抄録・討論・総括
半田 肇
1
,
植木 幸明
2
,
都留 美都雄
3
1京大脳神経外科
2新大脳神経外科
3北大脳神経外科
pp.376-397
発行日 1968年4月1日
Published Date 1968/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202368
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S-A−1 頭部外傷急性期の診断
東大脳神経外科
中村 紀夫・平川 公義・山田 久益沢 秀明・橋爪 敬三
頭部外傷の急性期の診断で,第一の問題は,重症脳挫傷あるいは頭蓋内血腫を発生しているらしいか否かということである。頭部外傷は物理現象であるから,ある程度以上の外力が加わらなければ,そのような事態は起こらないはずである。
当科における墜落事故症例で,血腫・脳挫傷を発生した患者の足の高さをしらべたところ,最低1mであつた。このような落下では,頭部の衝撃速度は約25km/hである。
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