書評
—佐野 圭司 著—脳腫瘍:その病理と臨床
三輪 哲郎
1
1東京医大
pp.809
発行日 1972年7月1日
Published Date 1972/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203150
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脳腫瘍は脳神経外科領域の対象疾患の中で,古くから現在に至るまて,第一主題を占めている。したがつて脳外科医たるもの,常識的な知識と共に,たえず新しい知識も持つて,これに当らねばならない。かつて私が脳腫瘍に関心をもち始めた頃,専門書を開くたびに,あまりに膨大で,当惑せしめられたこと,そして何とか脳腫瘍全般を便利に理解する書物はないかと,ひそかに願つたことがあつたが,果して私一人だけの経験であつたろうか……。
はからずもこのたび,佐野教授の著書「脳腫瘍」の書評をさして戴くはめになつたが,あまりにも読み易い文体なので一挙によみ下してしまつた。
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