書評
—高倉 公朋・佐野 圭司・北條 俊太郎・平野 朝雄 著—Metastatic Tumors of the Central Nervous System
半田 肇
1
1京都大学
pp.472
発行日 1982年5月1日
Published Date 1982/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204937
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今度,高倉公朋,佐野圭司,北條俊太郎,平野朝雄の4先生により,医学書院より英文の"MetastaticTumors of the Central NervousSystem"という好著が出版された。
本書は,前半にはNew YorkMontefiore Hospitalでの剖検例に基づく病理形態学が,後半には国立がんセンターおよび東京大学での臨床材料に基づく臨床診断ならびに治療成績が,そして最後の章には転移性中枢神経系腫瘍の動物実験モデルについて記述されている。いずれも豊富な材料をもとに分り易くまとめあげ,文献的考察も十分に行き届いており,転移性中枢神経系腫瘍に関するあらゆる面について現時点で集大成したものと言えよう。
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