書評
—東京大学医学部サーモグラフィ研究会 〈代表:渥美和彦〉 編集—医用サーモグラフィー図譜
阿部 裕
1
1大阪大学
pp.640
発行日 1972年5月1日
Published Date 1972/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203124
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体温測定は診断における基本的な手法の一つとされているが,詳しく言うと水銀温度計を用いて体内深部の温度,すなわち,"核温"を測定するものである。
一方,体表の温度上昇は発熱の他血流増加,あるいは,炎症,腫瘍の存在を,示唆し温度低下の場合は血流障害を意味するものとして古くより診断情報に用いられてきたが,有効な測定手段をもたなかつたため,その変化の程度,拡がりなどを客観的もとらえることができず,主観的判断に頼らざるを得なかにた。
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