書評
—東京大学医学部サーモグラフィ研究会(代表:渥美和彦教授) 編集—医用サーモグラフィ図譜
大島 正光
1
1東大
pp.186
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203061
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最近の医学の分野における計測法の発展の中で注目されているものの一つにサーモグラフィがある。
"Optoeiectronics"に属するこの新らしい計測法は,これまでの生体の温度についての考え方を大きく変換させてしまつたといつても過言ではなかろうと思われる。温度分布が画像としてX線像のように,また最近は色の分布として認めることができ,しかもそれが遠隔で短時間内にキャッチできる処にこの方法の特徴があるといつてもよいであろう。研究会の代表である渥美和彦教授はその序文の中で,研究会が数年にわたりとつた約4,000枚のサーモグラムの中から代表的なものを選んでこの図譜をつくりあげたと述べている。サーモグラフィの初期め開拓を行なつてきたこの研究会のメンバーの努力がここにみのつたものであるといつてよいであろう。この図譜はつぎの内容から成り立つている。
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