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特集 第24回日本脳・神経外科学会・I
シンポジウム:脳腫瘍の病理・生化学・4
脳腫瘍患者髄液の脂酸構成
Gas Chromatographic Analysis of Fatty Acids in Cerebrospinal Fluid by Cases of Brain Tumor
小野寺 良久
1
,
岩城 巌
1
,
木村 幸三郎
1
,
三輪 哲郎
1
,
牧野 惟義
1
,
柳沢 勇
2
,
堀田 重光
2
,
成田 義弘
2
1東京医科大学外科
2東邦大学医学部生化学
pp.231-234
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202004
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I.緒言
1952年James1)およびMartinが脂酸の分離にガスクロマトグラフィーを使用して以来数多くの研究がなされているが,近年脳神経系の脂酸代謝の研究にも応用されるようになった。また最近の高感度ガスクロマトグラフィーの発達により,微量の脂酸の分析も可能になってきた。髄液の脂酸代謝についての研究は少なく,二,三の報告を見るのみであり,また定性分析だけで定量分析は施行されていない。われわれは水素炎イオン化検出器を用いて人の髄液,特に脳腫瘍患者の髄液中の脂酸を分析し,内部標準法を用いて各脂酸を定量した。なお脂酸の抽出およびメチル化は高橋2)3)4)らの方法を参考にした。
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