今月の主題 高脂血症の意味するもの
血清脂質とその動き
⑦遊離脂酸
武藤 泰敏
1
1東大・保健栄養
pp.446-447
発行日 1974年4月10日
Published Date 1974/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205375
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血清の遊離脂酸(FFA)または非エステル型脂酸(NEFA)は,リポ蛋白ではなく主としてアルブミンと結合して存在する.血清FFA濃度は0.1~2meq/l,総脂質の約5%以下でその占める割合は小さい.しかし,FFAの半減期は2~3分で,代謝的にはきわめて活発な資質画分であるといえる.とくに絶食時において,各臓器(とくに心筋)へのエネルギー供給という面でFFAのもつ生理的役割は大きい.血清FFAの由来は主として脂肪組織より動員による.
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